YouTubeで「モノの歴史大全」というチャンネルを運営しております。青猫と申します。
この記事は動画づくりの際に集めた情報を、ブログ用に再編集したものです。
動画を見るより文章の方が早い・分かりやすい。こっちの方がいいって人に向けて。
あと自分の備忘録としてです。
よかったら動画も見てやってください。
ピアノとは
今回のテーマは「ピアノの歴史」です。
はじめに、この記事で扱うピアノの定義をしっかりさせておきます。
オルガン、パイプオルガンも含めようかと思ったのですが、あんまり範囲を広げると、アホみたいに長くなるのでピアノ限定にしています。
ピアノと混同しがちなのがオルガンなのですが、この2つは鍵盤を使って音を出す点は同じ。しかし、根本的には全くといっていいほど違う楽器です。
ピアノは鍵を押すと連動したハンマーが対応した弦を叩いて音が出る仕組みで、ピアノは「打弦楽器」に分類されます。
一方でオルガンは、空気の力で音を出すのが特徴です。鍵を押すと連動したパイプに加圧した空気を送り音が出ます。そのため、オルガンは「管楽器」に分類されます。
見た目こそはそっくりですが、音が出る仕組みは全く違うということです。
音が出る仕組みを知らずに見た目だけで判断すると混乱します。私はまんまと混乱しました!(元気に言うな)
クラヴィコード
では早速、ピアノの歴史を見ていきましょう。まずは鍵盤楽器の前身となる「クラヴィコード」についてです。
いきなり聞きなれない単語が登場しましたが、クラヴィコードは14世紀ごろに発明された初期の鍵盤楽器です。長方形の箱のような中に黒鍵と白鍵が付けられているのが特徴なので、この段階で小さいですが既にピアノの原型ができ上がっていると言えます。
この楽器の元となったのは「モノコード」という2つの音同士の周波数の関係を研究するための道具で、音楽理論家のピタゴラスが使っていました。
まさか楽器の原型が研究の道具だったとは意外ですよね。
モノコードは1本の弦の下に置いた駒を動かして色んな高さの音を出すのですが、モノコードの弦の上に鍵盤を置くことで楽器として使えるようにしたのがグラヴィコードなのです。
音が出る仕組みですが、鍵盤を押すとタンジェントという小さな金属が弦を突き上げるようにして音が出ます。
16世紀にはヨーロッパ全土に普及していたとされているので、もしかしたら色んな種類の音が出るグラヴィコードは当時からしたら相当珍しく、多くの人々の興味を引いたので普及したのかもしれませんね。
オルガンやパイプオルガンを除いた鍵盤楽器の中では、このグラヴィコードが最も古いと考えられています。
しかし、グラヴィコードで正確な音を出すには、タンジェントが弦に軽く触れる程度の力で押さないといけないとか。
音量自体はとても小さく、大人数に聞かせるというよりも、家庭用の楽器として1人から数人で楽しむような造りだったそうです。
正確な音を出すには繊細なタッチが必要で、軽く触れる程度の力なら、音が小さいのも納得ですよね。
そんなグラヴィコードの愛らしい音色は、特に17世紀にドイツで高く評価されました。
かの有名なバッハやモーツァルトが愛していたという話もあります。
超有名音楽家が愛していた音色。一度でいいので聞いてみたいですよね。
もう一つ、クラヴィコードの特徴を挙げると、ビブラートがかけられることです。
あの、歌手がやってる音を揺らすというか、震わすようにする。あれです。
ピアノではビブラートがかけられませんが(めちゃくちゃ難しいそうですが、かけられる人もいるらしいです)、クラヴィコードでは鍵盤に置いた指を上下に揺らすとビブラートがかけられるとのこと。
音は小さいですが、より繊細なタッチと構造が成せる技があるのはロマンですよね。
チェンバロ
ここからピアノの原型となる「チェンバロ」についてご紹介します。
おまたせしました。遂にピアノの歴史が始まります。
チェンバロもモノコードと同じように元となっている楽器があるのですが、それがアラブの「カーヌーン(ヨーロッパではプサルテリウムと呼ばれていた)」という“撥弦楽器“です。11世紀にヨーロッパに伝わり普及しました。
また訳のわからない単語が出てきましたね。”撥弦楽器”とは、 指や撥などで弦をはじいて音を出す弦楽器の総称です。
ギターやハープ、日本の琴や三味線、琵琶などが撥弦楽器にあたります。このカーヌーンに鍵盤を付けてチェンバロの原型が出来上がりました。
チェンバロは鍵盤を押すと爪が弦を引っ掻くようにして音を出します。
オルガンと違い音が長続きしない上に音量も調整できないため、音楽的表現を出すためにトリルが生まれました。
先ほど紹介したクラヴィコードは音が小さいため家庭用でした。一方でチェンバロは貴族の社交的集会で好まれ、器楽楽器の普及と一緒に広く使われるようになっていきます。
ちなみに「チェンバロ」はイタリア語とドイツ語での呼び方で、英語では「ハープシコード」、フランス語では「クラヴザン」です。
それからチェンバロには沢山の形があって、小型で弦を鍵盤に斜めに張った「スピネット」、鍵盤と水平に張った「ヴァージナル」などがあります。
他にも鍵盤が1~3段あるものや、足鍵盤が付いているものなど様々な形があったようです。
国や時代により形や音域も違いますが、装飾が施され音楽を愛するために生まれ、進化したことが見て取れます。
ピアノの誕生
グラヴィコードからチェンバロになり音量は上がりましたが、18世紀ごろの音楽家たちはチェンバロにより大きな音量と豊かな表現を求めました。
より良いものを求めるのは人間の性ですよね。ピアノに関してはいい方向へ向かってるように思えますね。
ピアノの誕生には、17世紀ごろからヨーロッパで人気を集めていた”ダルシマー”というペルシャの楽器についてお話ししなくてはなりません。
「おいおい、また登場楽器が増えたよ」と思うかもしれませんが、我慢してください。ハリー・ポッターの登場人物の多さは、こんなもんじゃなかったでしょ。大丈夫です。(何がだよ)
ダルシマーは2本のバチで弦を叩いて音を出す楽器で、よく響く華やかな音と雰囲気を持っています。
12世紀ごろにヨーロッパに伝わり、時代が進むにつれてどんどんサイズが大きくなって17世紀には2メートルを超える巨大なものもあったとか。
2メートルの楽器って、だいぶデカいなって思いましたけど、調べてみたらコントラバスも1.8~2メートルぐらいあるんですね。
いや、どっちにしろデカいですね。
ちなみに、この巨大ダルシマーは発明者のパンタレオン・ヘーベンシュトライトにちなんで「パンタレオン」と命名されました。命名したのは太陽王ルイ14世だそうです。
ヨーロッパの話すると高確率で出てきますね。さすが太陽王。(雑に褒めるのやめな?)
このパンタレオンの奏法と構造が、ピアノの誕生に大きな影響を与えました。
ピアノのハンマーは軸を中心に回転運動して弦を叩きますが、これは既存の鍵盤楽器には無かったため、パンタレオンの奏法を参考にした可能性が高いと言われています。
つまり、ピアノは少しずつ色んな楽器からヒントを得て誕生したと言えます。
そして、ついに最初のピアノが誕生しました。
最初のピアノは1709年、フィレンツェの楽器製作家バルトロメオ・クリストフォリが製作したというのが定説になっています。
チェンバロは弦を引っ掻いて音を出していましたが、クリストフォリは弦をハンマーで叩く形にしました。
これまでの楽器は音量を変えたり強弱をつけたりはできなかったのですが、ハンマーで叩く形になったことで音の強弱を出せるようになりました。
弦楽器に新たな可能性を生み出したのが、クリストフォリなんですね。
ついに音の強弱、”フォルテ”や”ピアノ”が誕生したことにもなります。
ここからは作曲の際に「強弱」を楽譜に書き入れる必要が生まれました。
作曲家は新しい表現が生まれて、さぞ楽しかったでしょうね。
クリストフォリは天才的なアイディアでピアノに「離脱装置」や「中間レバー」を考案してピアノの更なる進化をさせようとしましたが、当時あまりに斬新だったためにイタリアの鍵盤楽器製作者たちからは十分な理解が得られませんでした。
天才ゆえの苦悩ってやつですね。どの時代でも”出る杭は打たれる”と。
時は流れ、1730年代にオルガン、チェンバロ、パンタレオンを製作していたドイツ人のジルバーマンがクリストフォリのアイディアを使い、一度は忘れられてしまったピアノを復活させ、世に知らしめたそうです。
ジルバーマンも天才だったってワケですね。
ジルバーマンの功績は、一度忘れられてしまったクリストフォリが生んだピアノの可能性を復活させただけではありませんでした。現代のペダルアクションにつながる、ダンパーを揚げる独自の機構を装備したのです。
天才を理解し、救えるのは天才だけってことですかね。くそっ、私も何か才能が欲しい! (頑張れ)
ウィーン式アクションとイギリス式アクション
ジルバーマンの活躍により、ドイツ語圏ではチェンバロ職人がピアノを作り始めたのですが、クリストフォリ式のアクションはタッチが重かったとか。
当時流行していたクラヴィコードはタッチが軽かったため、それに慣れている人たちからは不評でした。
楽器に限った話じゃないですが、使い慣れている道具と新しい道具は、やっぱり違和感がありますよね。
そこで、クラヴィコードのような軽いタッチを求めて弦を跳ねて叩く「跳ね上げ式」が考案されました。これを「ウィーン式アクション」と呼びます。
こういう仕組みを考える人の発想力ってどうなってるんですかね?一回でいいから頭の中を覗かせてほしいもんです。
ウィーン式アクションはとても柔らかく甘い音色でしたが、19世紀ごろに批判が唱えられるようになりました。
理由は、”大きく強い音を出すのに限界があった”ため。
これは音楽を披露する場が”サロン”から”コンサートホール”に移る過程で起こりました。
この音の大きさの問題から、ピアノは「突き上げ式」が考案されました。これを「イギリス式アクション」と呼びます。
その後も、突き上げアクションはジルバーマンの弟子たちにより進化を遂げました。
ジルバーマンが再現したクリストフォリの複雑なアクションを単純化し、これは「イギリス式シングル・アクション」と呼ばれるように。
ここまでジルバーマンが”ずっと俺のターン!”を発動してますね。 天才って凄ぇや。
アクションを単純にしても、いい音が出せるならその方がいいですよね。
さらにその後も改良は続けられ「イギリス式ダブル・アクション」と呼ばれるものも生まれました。
そして、フランスの楽器職人、セバスティアン・エラールという天才が登場します。(え?天才多くね?)
イギリス式アクションを学び、ピアニストの素早い指の動きに忠実に反応するために40年の年月をかけ、イギリス式アクションを改良しました。
そして1821年に「ダブル・エスケープメント・アクション」を完成させたのです。
改良に改良を重ねて完成したダブル・エスケープメント・アクションの評価ですが、めちゃくちゃ評判がよかったとか。
後に「ピアノの魔術師」と呼ばれる12歳のフランツ・リストがその性能の良さに感激し、感謝の意を込めて「八つの変奏曲」をエラールに捧げたという話があります。
曲を作って送るとは、幼くても音楽家らしいエピソードですね。
19世紀の中ごろから徐々にピアノメーカーは、ダブル・エスケープメント・アクションでピアノを作るようになりました。
これは今のピアノのアクションとして、その地位を確固たるものにしました。
これで現代のピアノが完成したと思うかもしれませんが、現代のピアノの内部構造を語るにはもう一つ、”フレームの強化”という大切な要素があります。
音を出すアクションはダブル・エスケープメント・アクションでほぼ確立しました。
しかし、より大きくて豊かな音が求められるようになった際に、弦を叩くハンマーを大きくし、弦を張る力をより強い力で引っ張る必要が出てきました。
つまり、ピアノ自体が頑丈でないといけません。
当時、ピアノのフレームは木製でしたが、木製フレーム響板に金属支柱を組み合わせることで強度の問題は一旦クリアしました。一旦ね。(含みをもたすな)
その後も金属支柱を9本に増やす、高音部分に数本の金属支柱を張るなどのアイディアが生まれました。これはフランスで主に使われていた方法です。
一方アメリカでは、鋳造技術を応用して1825年にはスクエアピアノの完全な一体型鉄製フレームを、1843年にグランドピアノの一体型鋳鉄フレームの製造に成功しました。
これにより、現代のグランドピアノの内部構造が出来上がったのです。
現代の形になるまでが長かったですね。
ちなみに、普段私たちが使っている「ピアノ」という呼び方は略称で、正式には「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」と言います。長いわ。
意味は「弱い音と強い音を出せるチェンバロ」だそうです。
割とそのまんまですね。
鍵盤の数の変化
ピアノの歴史を語る上でもう一つ外せないのが、鍵盤の数の変化についてです。
そもそも、ピアノって鍵盤いくつあるんだっけ?ってところからなんですが。
現在のピアノは白鍵と黒鍵を合わせて88鍵あります。そのおかげで7オクターブという広い音域を1つの楽器でカバーできる優れモノです。
7オクターブの音域って冷静に考えるとエグい広さですよね。
ピアノが「楽器の王様」と呼ばれるのは、オーケストラの全ての楽器の音域をカバーできるからです。オーケストラの最高音はピッコロ、最低音はコントラバスまでを1台でカバーできるというチート楽器。そら”王様”って呼ばれるわ。
しかし、ピアノは最初から88鍵あったわけではありませんでした。
先にも書いた通り、最初の方は楽器自体が小さかったため、当然鍵盤の数も少なかったのです。
クラヴィコードは40鍵程度、チェンバロは54鍵(チェンバロには2段鍵盤があるがこれは1段鍵盤での話)。
今と比べると半分ぐらいしか無かったことになります。
古典期前期(モーツァルトが活躍した時代)のピアノは60鍵程度、古典期後期(ヴェートーヴェンが活躍した時代)のピアノは68鍵。ロマン派の時代(ショパンやリストが活躍した時代)のピアノで79鍵から88鍵へと飛躍的に増えました。
じわじわ増えたり、ギュンって増えたりした時代を経て、今のピアノの鍵盤の数になっています。
現在のピアノは基本的に88鍵ですが、中には例外として97鍵あるピアノもあるそうです。
もうそこまでいったら100鍵にしちゃえばよかったのにって思うのは私だけでしょうか。だってキレがいい数字の方がいいじゃん。(素人は黙っとれ)
鍵盤が88なので、弦も88本だと思うかもしれませんが、ピアノの弦は約220本あります。(あれ?計算が合わないぞ!)
これは最低音域は2重に巻いた巻き弦が1本、低音ではそこに銅線を巻いた巻き弦が2本、中高音域では1つの鍵盤に対して3本の細い線が張られているためです。
鍵盤を押すと音が出るシンプルな楽器と思ってたけど、内部では複雑な構造と動きをしていることが分かりますね。
現在のピアノの形と種類
こんな感じで、ピアノは何度も改善を繰り返して現在の形になっています。
「グランドピアノ」は学校や大きなホールに置いてある圧倒的存在感のピアノなので、見たことあるって人がほとんどなのではないでしょうか。
小学校で見たり、冒頭でも言ったけど習い事で見たり弾いたりって人が多いかなと。
グランドピアノを生まれて初めて見た時は、その重厚な存在感と音色の美しさに衝撃を受けたのを鮮明に覚えています。
音はもちろんですが、佇まいを美しいと思う人も多いはず。
グランドピアノの形の理由は弦の長さにあります。左側の奥行きは深く、右に行くにつれ浅くなっています。
あの独特で綺麗な形は物理的な理由からだったのですね。
ちなみにグランドピアノの重さは300~500キログラムあるので、もし購入を考えている人は床の強度のチェックと必要であれば補強をオススメします。
ピアノが床にめり込むって、字面とイメージだとシュールですが、実際に起きたらえらいことなので。
賃貸だったらヤバいですね☆(キラッじゃないんだよ)
そんなでっかいグランドピアノを、もうちょっとコンパクトにした「アップライトピアノ」があります。
最初はグランドピアノをそのまま立てたような形で、左側が長く右側が短い形でした。 でも今は綺麗な箱型になっています。
省スペースのために作られたピアノなので、低音の長い弦を交差させることで箱型に収められています。
グランドピアノに比べると小さいですが、それでも重さは150から250キログラムあります。
グランドピアノの重さを聞いた後だと「あれ?そんなに重くない?」って一瞬だけ思うんですけど、普通に100キロ超えてるんですよね。
現代のピアノ
グランドピアノとアップライトピアノという、ぶっ壊れ重量のピアノを紹介しましたが、もっと軽量化されたピアノも登場しています。
ピアノを家に置こうと思っても、最低でもアップライトピアノの150キログラムをどうにかしないといけないとなると、一歩を踏み出すのに勇気が要りますよね。
そんな躊躇いを取り去ってくれるピアノが登場しています!(通販か?)
それが「電子ピアノ」です。コンパクトで調弦の必要がなく、持ち運びが比較的楽という大変ありがたい仕様になっています。
電子ピアノとひとくちに言ってもピンキリですが、持ち運びが目的の電子ピアノ本体だけだと重さは7キロから、重くてもだいたい20キロほどです。
重さにも結構幅がありますが、重くても20キロほどなら、キャスターが付いているケースとかに入れればどうにか持ち運べそうですよね。
大きさは、88鍵盤のものを選ぶと平均120センチほど。
鍵盤の数を考えると、どうしても長くなってしまうのは仕方ありませんが、グランドピアノと同じ88鍵盤があるのは音楽をやる人からしたらありがたいかと思います。
家で気軽にピアノを弾きたいとか、曲を作りたいからピアノの鍵盤が必要でパソコンに接続したいって人にはうってつけと言っても過言ではないはずです。
また、電子ピアノとスタンドが一体化しているタイプは、40キロ~100キロほどになります。
スタンドが付くとさすがにちょっと重めになりますね。それでもアップライトピアノよりはずっと軽いんですが。
それから、もっと手軽にしたければ、「ピアノアプリ」なんてのもあります。
今やスマホやタブレットにアプリを入れておけば、手軽にピアノの練習や作曲ができるようになりました。
クリストフォリやモーツァルト、ベートーヴェンがこのことを知ったら腰抜かすだろうなってほどの、めざましい進化ですよね。
技術の進歩と文明の利器を最大限に使って気軽にピアノを楽しめたらいいですよね。
まとめ
ピアノの定義は”弦をハンマーで叩いて音を出す”ことです。
オルガンやパイプオルガンは鍵盤を叩いて音を出す点が似ていますが、空気を使って音を出しているから違う楽器となります。
鍵盤楽器の前身はクラヴィコードという、実験器具であるモノコードに鍵盤を付けたことから始まりました。
小さく愛らしい音量しか出なかっため、家庭用楽器として広まったのが始まりです。
次いでピアノの原型となるチェンバロが誕生し、天才クリストフォリがチェンバロに改良を加えて初期のピアノが誕生しました。
しかし、このアイディアは当時としては斬新すぎて、一旦は忘れられてしまいます。
その後、ジルバーマンがクリストフォリのアイディアを復活させ、さらに現代のペダルアクションにつながる、ダンパーを揚げる独自の機構を装備しました。
音を出す仕組みが「ウィーン式アクション」から「イギリス式アクション」、「イギリス式ダブル・アクション」、「ダブル・エスケープメント・アクション」と何段階か変化して今に至っています。
フレームの強化として、木製のところに金属支柱を組み合わせたり、支柱を増やしたり、そもそもフレームを一体型鉄製にして今の形に落ち着きました。
グランドピアノ、 アップライトピアノ、電子ピアノ、ピアノアプリ。
現在はさまざまな形のピアノが登場しているので、スペースや目的、費用と相談しながら選んで楽しいピアノライフを送れたらいいですね。
参考資料
樹原涼子(2009)『いきなり&もう一度!才能以前のピアノの常識』講談社
佐伯茂樹(2008)『カラー図解 楽器の歴史』河出書房新社
スチュアート・アイサコフ(2013)『ピアノの歴史』河出書房新社
ニール・アードレー(2004)『「知」のビジュアル百科5 楽器図鑑』あすなろ書房
黒沢隆朝(2005)『図解 世界楽器大事典』雄山閣
井上さつき(2020)『ピアノの近代史 技術革新、世界市場、日本の発展』中央公論新社
守重信郎(2015)『楽器学入門 写真でわかる!楽器の歴史』時事通信出版局
◆参考サイトURL
【「ピアノ」と「オルガン」の違いは?】
オルガニストはタッチに命をかける!コンサートホールの残響音まで計算しつくして演奏する神業!


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